出生率低下1.36の現実。結婚=「標準世帯」という呪い/選択的夫婦別姓、同性婚ない日本は衰退の一途を辿る。

こんにちは、ハタラクオンナです!
最近、新聞やニュースで話題になっている、出生率(女性の一生に出産する子供の数の平均)が、1.36人になってもたーっていう話をしたいと思います。

出生率低下1.36の現実。結婚=「標準世帯」を持つという呪い/選択的夫婦別姓、同性婚ない日本は衰退の一途を辿る。

耳タコすぎる「少子化の原因」

少子化の原因って言うと、

  • 「女性の社会進出が進んだからだー」
  • 「晩婚化、晩産化が進んだからだー」
  • 「若者の貧困化が進んで結婚どころではないんだー」etc…

いろいろ言われていますけど、本当の根本的な原因ってそこではない気がするんですよ。
今日はその真の原因の部分について深堀りしたいと思います。

陳腐化しきっている「標準世帯」

一般的に「家族」って言ったら、パッっと頭に思い浮かぶイメージってどんな感じですか?
結構多くの方が、「会社員の夫に、専業主婦の妻(働いてたとしてもパートくらい)で、未成年の子ども二人」みたいないわゆる伝統的な日本の家庭をイメージを思い浮かべたんじゃないでしょうか。

で、私の意見としまして、家族と言えばこの「標準世帯」という考え方になりがちなのが、まわりまわって少子化につながっていると思うんですよ。

この家族の形って、政府が税金とか年金の社会制度の試算をするときに持ち出すモデルケース家庭、いわゆる「標準世帯」って言われる家族のパターンなんですけど、この「標準世帯」に該当する家庭って、皆さんの周りにどれくらいいらっしゃいます?

読者の方の年代にもよりますが、割合的には…この「標準世帯」、半分にも満たないんじゃないかなって思うんですよ。

その肌感覚ってやっぱり気のせいだけではなくて、大和総研グループさんの2018年の文献から引用させてもらうんですが

「総世帯数の5%にも満たない『標準世帯』」

総世帯数の5%にも満たない「標準世帯」
大和総研グループ2018年07月10日

この「会社員の夫に、専業主婦の妻、子ども二人」っていう「標準世帯」もう全体の「4.6%にしか満たない」って書いてあるんですよ。
にもかかわらず、政府が掲げる政策って、いつもこの「標準世帯」に基づいて考えられているなって思うんですよね。

何が問題なのか?

なにが問題なのかというと、日本政府が家族の在り方の多様性を一切認めていないから、結婚=「標準世帯(標準家庭)」を持つみたいになるってことなんです。
これだけ価値観が多様化する日本において、結婚=「標準世帯(標準家庭)」になるのであれば、結婚という制度を受け入れられない人っていっぱいいると思うんですよ。

「今の時代、結婚だけが全てじゃない。」ってよく言いますが、

そもそも専業主婦希望ではなく、仕事を続けたいと望む女性などには現状の婚姻制度は合わないので、そういわざるを得なくなります。結婚という「標準世帯」のしがらみが嫌、という人もいるでしょう。

日本政府がモデルケースとしてる「標準世帯」って

  • 初婚同士の、
  • 会社員の年収500万くらいの夫に、
  • 結婚を機に夫の苗字に苗字を変更して、会社を寿退職した、夫の事を「主人」と呼ぶ専業主婦の妻
  • 2歳くらい歳の離れた子ども二人

が、仲睦まじく暮らしている
って感じで、それ以外のケースをあんまり想定していないっていう話なんですよね…

政府が多様性認めていない、「夫婦別姓」「同性婚」制度なし

政府が多様性認めていない、その根拠は?とか言われたら、女性の社会進出っていう前に若い世代とか、夫婦で働かないと食べていけないっていう話じゃないですか。

これだけ共働き世帯が増えているのに、選択的夫婦別姓制度がないっていうのがその最たる例じゃないでしょうか。

(ちなみにこの夫婦別姓制度ないの日本だけですけどね…。)

結婚・出産後もずっと働きたい女性にとって、結婚で苗字変わるのって結構面倒くさくて負担だと思うんですよ。

日本政府は、職場の旧姓の通称使用を推進するとか言うているんですけど、それじゃない感がすごいんですよね。

社内以外の文書とか、年金や健康保険は戸籍名で登録しないといけないとかなって、総務の人の負担も無駄に増えるっていう話なんですよ。

これ、多様性認めてないじゃないですか

更に、選択的夫婦別姓制度がないから仕方なく事実婚してる夫婦とかが不妊治療したい場合って自治体からの助成金が下りないケースが多いんですよね(原則下りない)。
法律婚している夫婦しか不妊治療助成金が下りない。
これ、多様性認めてないじゃないですか。

あと同性婚認めてないですよね。

現時点(2020年6月)では、同性カップルでは法律的に婚姻できないのです。
パートナーシップ制度を創設している自治体もあるんですが、同性カップルは法的にも保護されていないので、

有事の場合、相続で不利ですし、遺族年金の受給も認められていないという問題もあります。
更に今回の少子化につながるのは、同性カップルには「特別養子縁組」が認められていないっていう点なんですよね。
本来であれば1人の子どもの受け皿になったであろう同性カップルは、法的に養親になることは認められないっていうことなのです。
多様性認めてないですよね…!

我々の意識の中にもある「標準世帯(標準家庭)」の呪い

同性カップルの話をそんなところに特別養子縁組に行かせるなんて、子どもがかわいそうだーとか、

選択的夫婦別姓の話をすると家族が同じ苗字じゃないと一体感がなくなるーとか、

言う人出てくるわけじゃないですか。

そういう人の意識の中には、この「標準世帯(標準家庭)」でないと子どもは健やかに育たないと思ってしまう意識があると思うんですよ。
しかしながら、いわゆる上っ面は標準世帯(標準家庭)なのに虐待受けてる子どもだっていっぱいいるじゃないですか。

さらに、

  • 「女性の社会進出」が少子化に拍車をかけているのだー!とか、
  • 日本の家庭は伝統的価値観をもっと大事にするべきだー!」とか

言う言論学者みたいなんが出てきて
戦後の「子どもをたくさん産んでいた時代の母親は夫を敬い、(中略)家族を守ってきた」とか言いだすんですけど。
これね、論点がずれとるんですわ。
今の時代の女に対して、戦後の昭和時代のゴリゴリの男尊女卑の価値観に戻って、家庭に入って黙って子ども産んで家の事せえー言うんは、もう現実的ではないんですよ。
もう日本人の価値観がほぼほぼみんな同じような感じだった頃の伝統的家族に戻るべきとか今の時代に言うてたらどんどん世界に引けを取っていきます。

社会全体で、結婚=「標準世帯(標準家庭)」って言うのに凝り固まってはいけないんです。

結婚=「標準世帯(標準家庭)」の呪いから解放されたら、少子化の突破口が開かれる可能性ってどんどん広がると思うんですよ。

多様性を認めるのは出生率が上がるひとつの要因

家族の在り方の多様性を認めるのは、少子化問題を解決するひとつの要因になります。

「同性婚」を認める

「同性婚」を認め、同性カップルに特別養子縁組を認め、法的に親子になれたら、救われる子どもがひとり増えます。

いろんな事情で子供を育てられない実の母親も安心して子供を産んで養子に出す受け皿が増えるのです。

「選択的夫婦別姓」を認める

選択的夫婦別姓も認めたら、婚姻件数も上がるはずなんですよ。

ワタベウェディングさんの調査によれば、20代~40代の未婚者約3割が「夫婦別姓を選択したい」って答えてるんですね。

そして、日本では未婚の状態で出産する人って少ないですよね。
流れ的に結婚してから出産でないといけないみたいな風潮があります。

もし、選択的夫婦別姓制度があれば、この別姓を選択したい未婚者の3割のうち何組かは結婚してるっていう話ですよね。で、別姓で結婚した後に、出産してるかもしれないってことじゃないですか。
やっぱり選択的夫婦別姓の制度がないことも少子化を加速させる要因になるんじゃないかと思うんですよ。

まとめ

結婚=「標準世帯(標準家庭)」という前提だとこれだけ価値観が多様化する社会において、結婚を倦厭する人が多くなる
「同性婚」「選択的夫婦別姓」認めて、多様な家族やパートナーシップの形を法的にも社会的にも認めていくと、それは少子化を解消する一つの大きな要因になると私は確信しています。